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恵方巻き

 【大阪本社】旧暦12月16日、七十二候では大寒の初侯、款冬華さく(蕗の花が咲きはじめるころ)。凍てつく地下で春の支度が着々と進む。
 陰陽道でその年の福徳を司る神を歳徳神(としとくじん)と言い、歳徳神のおられる方角を恵方(えほう)と言う。今年の恵方は東北東である。その方向に向かって事を行えば、万事に吉だそうだ。
 江戸末期から明治初期にかけて大阪の船場で商売繁盛や無病息災を願って食べたのが始まりらしい。また、一説には海苔巻きを丸かじりする花街に節分の風習があったとか、諸説ありはっきりとしたことは分かっていない。
 1970年代半ば、大阪海苔問屋協同組合がすしの団体と連携して節分と関連づけ恵方巻きの販売促進を始めた。その後、関西を中心に店頭でのイベント販売が定着していく。1990(平成2)年ごろからコンビニやスーパーなどで、節分に販売することが年中行事の一つとして全国的に広まった。
 恵方を向いて太巻きを食べて縁起をかついだ風習と商売を結び付いた大阪人の商魂はたくましい。 (博)
2019年01月21日(月)  10:00  / この記事のURL

肉の名前になった職業

 【東京本社】解剖学関係の本を読んでいる。スポーツアパレルなどの商品説明で「人間工学を追求して云々」といった表現を頻繁に読んだり書いたりするのだが、人体についてろくに知らないことに気付いた。医者を目指すには遅過ぎるが、せめて知識を補強すべきと考えたのである。
 骨、筋肉、神経。それぞれの仕組みと役割を、分かりやすく解説してくれる良書が多い。それにしても、おびたたしい数の専門用語。フィットネスジムに通うようになって鍛える部位の筋肉の名称はいくらか覚えたが、未知の肉の方がよほど多い。
 そのうちの一つが「縫工筋」。大腿骨の筋肉で、股関節の屈曲・外転・外旋や膝関節の屈曲・内旋を行う。あぐらをかいて針を動かす縫工の姿勢からとられたという。工業用ミシンが普及する前、家内制手工業の時代に考案されたものだろう。当時はそれ程にポピュラーな職業だったといえる。
 就労人口のうち、縫工でない職業の方が圧倒的に多いけれど、皆が縫工筋を備えているのは面白い。元号は変わっても、この名称は末永く残ってほしいものだ。(周)
2019年01月21日(月)  10:00  / この記事のURL