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新港湾ビル、まもなく出港

 【大阪本社】四国タオル産地特集の取材で半年ぶりに今治に来てみると、港に目新しい建物が。港湾ビルを立て替えているところで、昭和の趣きを残した古い港湾ビルを背に、船を模した新しい港湾ビルが出現していた。京都駅ビルや梅田スカイビルを設計した原広司氏の設計という。今夏にもオープンするらしい。名称もこのほど「はーばーりー」と決まった。
 聞くところによれば「みなと再生委員会」がまとめた「みなと再生構想」に基づいて数年前から“「交通」の港から「交流」の港へ”を合言葉に再開発が進められてきたという。このビルの竣工はその仕上げ。
 しまなみ海道をはじめとする本四架橋で、フェリーターミナルとしての今治港からの航路は、関西、九州どころか、対岸の岡山・広島県への航路も無くなり目の前に点在する芸予諸島各島への数航路のみ。
 かつて宇高航路の本州側のターミナルだった宇野駅も、今では直島などで3年置きに開催される瀬戸内国際芸術祭の玄関口に生まれ変わったのと同じように、今治港も新しい役割を果たそうとしている。
 往時の面影をしのぶ旧港湾ビルがやがて取り壊されてしまうのは惜しい気もするが、こうした再生への意思こそが、伝統の保存への大きな力になることは今治タオルの復活劇からも明らか。
 数年前の大河ドラマ「八重の桜」でも、明治初期のキリスト教伝道の拠点として選ばれた今治。内陸育ちのわたしにとっては、目の前の海が誘うこの“進取の気風”がうらやましく思える。(典)
2016年05月25日(水)  10:00  / この記事のURL