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逃げ道のないモノ作り

 【大阪本社】泉州タオル特集で取材したツバメタオルで、重里豊彦社長から写真のタオルを見せられた。10数年前に掲げた「食べれるタオル」を再度前面に打ち出していくという話にちょうど差し掛かった時のことだ。
 化学薬品を使わず、人体に影響の少ない製品作りを目指してきたツバメタオルだが、1992年に化学薬品を使わないタオル生産に同社が乗り出したのはアトピー性皮膚炎に苦しむ長男の姿を見て「モノ作りをしている人間として、できることが何かないかと考えた」ことが発端だったという。
 その長男が昨年の11月に結婚した。そもそも、引き出物にと選んだのが父親の作ったタオルだった。「うれしさの半面、どんなタオルでそれを表現すればよいか、一番難しい宿題を与えられた」気分だったという。
 タオルの制作に半年をかけ、箱や“のし”も家族ぐるみで一からデザインし、写真のタオルが出来上がった。ヘムには長男たっての希望で「TUBAME TOWEL」と社名も入れた。「非常にベタな話だが」と謙遜しながらも、「責任を感じる“逃げ道のない”モノ作りになった」と重里社長。そして、同時に「これから何をすべきか問われている気がした」という。「結局は、逆に節目節目でこちらが子どもに助けられてきたのかもしれない」と振り返る。(典)
2016年02月05日(金)  10:00  / この記事のURL