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いまなお続く「相楽木綿」織物

 【大阪本社】11月22日、家から車で15分ほどのところにあるけいはんな記念公園(京都府相楽郡精華町)にある水景園を訪れた。公園内にひっそりと相楽(さがなか)木綿伝承館という施設があり、今なお5人ほどの職人が木製の手動織機を使って昔ながらの相楽木綿織物をほそぼそと生産している。今回は、相楽木綿について紹介する。
 相楽木綿は、明治初期から昭和10年代にかけて、京都府南部の相楽村(現木津川市相楽)を中心に生産されていた。
 この地域は江戸時代から綿作が盛んで、自給的な機織りも行われていた。隣接する奈良の特産である高級麻織物「奈良晒」の生産地でもあった。
 明治時代になり、「相楽木綿」と呼ばれた木綿を織り始めるようになった。相楽木綿は地元の南山城をはじめ、奈良、京都、差が、大阪などに流通し庶民の布として普及した。
 藍染めの紺地に色糸の縞と絣が織り込まれた美しい織物で、縞と縞の間に絣が使われていたり、色糸縞と経緯絣の組み合わせや緯絣で文様を出したりと、絣と色糸の多様使いが特徴だ。職人の一人は「風合いも機械ではできない手織りならでは柔らかさがある」と織機の手を止めて話してくれた。(学)
2015年11月26日(木)  10:00  / この記事のURL