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徐福がつなぐ2300年

 【東京本社】先日、山梨県の富士吉田産地へ取材に行った。新宿西口から高速バスを利用した。5年ほど前は空席が目立ったバスだが、今回は前日に満席状態。この時期に珍しいと席に座る。そこへ続々と乗り込んできたのは中国観光客である。ほぼ半分の座席を占めた。
 富士吉田でその話をタクシーの運転手にすると、富士山が世界遺産に登録されてから、晩秋になっても中国人観光客がやって来るとのこと。爆買いだけではない。しかも、富士吉田には2300年前、秦の始皇帝の命で、不老不死の仙薬を求めてやってきた中国人・徐福が住み着いたという伝説がある。産地の織物の発祥にはこの徐福が織りの技術を残したという説も。産地のある機屋さんは、「中国の人にその話をすると大変感激していた。中国では史記に登場する徐福は有名人」のようだ。
 ちなみに、徐福伝説は宮崎県の延岡市にもある。富士吉田産地は旭化成せんいの「ベンベルグ」を使う産地としても知られる。ベンベルグの生産地である延岡と富士吉田産地を、徐福が2300年の時空を超えてつないでいる――は、ロマンの世界かも。(康)
2015年11月11日(水)  10:00  / この記事のURL