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大正時代にブルーデニム?

 【中国支局】デニムの生産は戦後からと思っていたが、実はすでに大正時代から始まっていたらしい。「組合(広島県織物構造改善工業組合)の書庫を見ていたら、こんなものが見つかったよ」と、カイハラ(広島県福山市)の貝原良治会長が手渡してくれたのが、「広島県デニム振興会」という団体が発行した「備後特産デニム」という古い冊子。昔ながらのガリ版印刷で、掲載する会則の附則を見ると「昭和二十九年」という文字があり、1954年ごろに刷られたものらしい。
 その冊子の「広島県のデニムの沿革」という項目を読むと、「広島県のデニムは備後絣、備後縞と共に本県の特産的織物として、その夕声夙に高く、大正年間『裏白本紺』として全国の工場、鉱山、農漁村向労働作業衣用服地として生産を始め、年を逐うて夕声愈々に高まり、濠州、南阿をはじめ諸外国へ輸出するところとなり…(原文ママ)」との記載が。「ブルーデニム」という言葉もあり、すでにそういった呼び方をしていたことに驚く。
 さらに読み進めるとデニム生産は三備だけでなく、ほかの地域でも盛んで、安値競争による「粗悪品乱造」の結果、広島県デニム振興会ができた経緯が記されている。今ではその振興会はなく、そこに加盟する企業(ちなみにカイハラは加盟していない)もほとんどないため、振興会のその後を知る由もない…(佑)
2015年07月24日(金)  10:00  / この記事のURL