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羊の中の一匹の狼

 【本社】今、日本で最も有能なファンドマネージャーの一人であるレオス・キャピタルワークスの藤野英人CIO(最高運用責任者)の著書『藤野さん、「投資」ってなにが面白いんですか?』(CCCメディアハウス)を読みました。なるほど、有能なプロ投資家というのは想像力が必要なのだということがよく分かる面白い本です。
 そこで思わず膝を打ったのが「成熟市場で勝つ会社の見分け方」というコラム。藤野さんの言い方では「羊の中にいる一匹の狼」を見つけることだそうです。成熟市場というのは新規参入もあまりありませんし、プレイヤーも大きな挑戦を避ける傾向がある。ところが、そんな市場で新しい価値を創造する「仕事の仕組み」を作る、すなわちイノベーションを起こした企業は、羊の中の一匹の狼として、周りの羊をエサにして思う存分、成長できるのだとか。だから投資家からすると、競争の激しい成長市場で生き残る企業よりも、成熟市場で成長する企業に投資した方が、醍醐味があるそうです。
 こういう考え方は大いに参考になります。繊維産業も典型的な成熟市場ですが、ここでイノベーションを起こせば、爆発的にもうかる。むしろ成長市場で戦うよりも効率よくもうけることができるのです。市況が悪いとか言って、自社の不調を市場のせいにしてはいけないのです。
 さて、私が所属する新聞業界はどうでしょう。やっぱり典型的な成熟市場です。うん、新聞社も羊の中の一匹の狼を目指さなければ。(宇)
2015年07月23日(木)  09:46  / この記事のURL