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株価上昇を素直に喜ぼう

 安倍晋三首相によるいわゆる“アベノミクス”と、黒田東彦日銀総裁による異次元金融緩和いわゆる“黒田バズーカ”によって株式相場が盛り上がっている。ボラティリティの拡大を危険視する人も多いだろうが、昨年の今頃は、TOPIXも800を下回っていた。それが5月の大暴落を経てもまだ1000を上回っているのだから立派なものだ。長期的な視点で見れば、景気は確実に回復していると言えるだろう。
 ところで株価が上昇すると、すぐに「株を持っていない庶民には関係ない」といった意見が出る。これこそ日本の金融教育の貧困を象徴する言葉。年金や保険の拠出金の一部は株式で運用されているのだから日本国民は庶民も含めて全員が間接的に株に投資していることを知らないのかしら。
 もちろん、資本主義の矛盾に自覚的であることは重要だ。その意味では資本家としても一流ながら、優れた社会主義理論家だったエンゲルスは偉大だった。ところが「株を持っていない庶民には関係ない」とかいう人に限って、普段は極めて反社会主義的な言辞を吐く人が多い。歴史的に見て反資本主義でありながら反社会主義というのは、最終的にファシズムに収斂した。やっぱり、どこかにヒガミ根性があると、思想的にも間違いのもとになる。
 繊維業界でも「過去の例では、株価が上昇すると百貨店アパレルが元気になる」とか。資産効果の波及に期待しつつ、とりあえず株価上昇を素直に喜んでおきたい。(M.U)
2013年06月17日(月)  10:00  / この記事のURL