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ダンスの悲哀

 文部科学省の学習指導要領の改定で、今年から中学1、2年生に「ダンス」が必修科目になった。ダンスは@現代的なリズムのダンスA創作ダンスBフォークダンス――の3つから各学校が選択するが、@の現代的なリズムダンス=ヒップホップを選択する学校が多いという。ダンス甲子園全盛期に高校時代を過ごしたアラフォー世代からすると、隔世の感がある。当時ヒップホップにハマっていた層はいわゆる“ヤンチャ系”な人たちだったので、「皆が不良になっちゃうんじゃないか?」なんて余計な心配もしてしまうのが親の心だろう。親じゃないけど。
 一方、ビジネスの側面から見ると、スポーツアパレル各社は、いきなり現れた有望な市場に色めきたっている。以前からダンサー向けブランド「en4th」を展開しているミズノをはじめ、「ダンスキン」でダンスウエアを強化しているゴールドウインなど、以前はほとんどなかった小学生高学年〜中学生向けのダンスウエアが比較して買えるような状況になってきている。
 全国の中学校では、すでに授業の3分の1を終えた段階だと思うが、とりあえずやってみての生徒、先生の反応がとても気になる。ハツラツとした元気な子供が増えるのは良いことだが、運動神経に自信がない男子中学生、ヒップホップと無縁で生きてきただろう先生の心情を考えると、笑ってしまうような悲しいような不思議な感情を抱いてしまう。(K・M)
2012年07月26日(木)  10:00  / この記事のURL