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わたしの韓国入門書

 最近、日本で何かと話題の多い韓国。“韓流”から“嫌韓流”まで、日本のなかでの韓国理解は分裂したままだ。日本からもっとも近い外国でありながら、もっとも相互理解が進まないのが日本と韓国かもしれない。
 そんな未知の国、韓国を理解するために、仕事で韓国に行くことの多いわたしがお薦めするのが、小倉紀蔵『韓国は一個の哲学である 〈理〉と〈気〉の社会システム』(講談社学術文庫)と渡辺利夫『韓国経済入門』(ちくま学芸文庫)の2冊。前者は、韓国人の思考様式をいまも支配する朱子学的理気二元論に基づき、日本人からすれば理解が難しい韓国人の言動の原理をよく説明している。後者は現代韓国経済史の古典。韓国経済の強さと弱さをクリアに分析する。
 この2冊を読んでから、韓国人の言動に対する理解不足からの驚きは無くなった。経済新聞を賑わす“韓国経済の好調と日本経済の没落”という指摘にも、まったく慌てなくなる。韓国人は韓国人で苦労しているということを知ったからだ。
 そして、少しでも韓国に親近感を持ったなら、関川夏生『ソウルの練習問題』(集英社文庫)を読むことをお薦めする。この本について内容は説明しない。ただ、これを読んで胸にグッとくるようなら、もうあなたは立派な韓国フリークです。(M.U)
2011年11月04日(金)  10:00  / この記事のURL