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GPSロガーという内省装置

 GPSロガーを愛用している。携帯電話のGPSとは違い、通信衛星を使って自分がどのようなルートをたどって移動したかを記録しておくための道具だ。
通信衛星を使うということでよく間違われるが、カーナビとも若干違って、リアルタイムで自分の位置を地図上で確認できるわけではない(一応、緯度経度は表示されている)。ルートの記録は、帰宅後にPCに取り込むことで、初めて地図上で確認できる。
 「帰宅してからの確認では意味がないのでは」というご意見はごもっともである。正直なところ、何を思ってこの道具を買ったのか、自分でも未だよくわからない。とりあえず専ら「内省」のための道具として使っている。
 休日など、知らない場所を徒歩や自転車、オートバイなどで散策する場合に起動しておくと、それなりに楽しい。地下や屋根の下に入るとダメだが、空の開けたところだと、だいたい5メートル程度の精度が出る。
 勘を頼りにしたにもかかわらず、目的地に対し最短距離を移動していた場合などは誇らしい気持ちになるし、裏路地中心に野良犬の彷徨(ほうこう)のごとくの軌跡を描いてしまった場合などは、その時の自分の精神状態を心配する。
 GPSロガーを通じて自分の動きを後から客観視できるのはなかなか新鮮である。「あそこで間違えたのが全ての悲劇の始まり」とか「最短距離ではなかったが、いい道だった」とかいうのが結果論というのも悪くない。
 記者として動いていく上でも、この「内省」は重要だと感じる。取材でも記事でも、もちろんブログでも持論を展開する際には様々な観点から、それが正しいかを疑い、検証するクセをつけておきたい。ときに「自信満々であさっての方向に向かっていた(GPSロガーでも夜にやたら多い)」ことが後々分かった時などはひとりで赤面することになる。まあ、現状の自分は赤面できるだけマシとしておこう。(K・S)
2011年06月28日(火)  10:00  / この記事のURL