アパレルウェブ ホーム
« 2011年06月22日   |   Main   |  2011年06月24日 »

浅薄なK‐POP理解が耐えられない

 「少女時代」や「KARA」の日本デビュー以来、K‐POPブームだそうだ。でも、2008年ごろから韓国のガールズグループを見てきた立場からすると、日本のマスコミの取り上げ方の浅薄さに耐えられない。とくに「美脚」とか「お尻ダンス」などといったレッテルは、日本のマスコミの知性のなさを露呈しているにすぎない。
 なぜ韓国のガールズグループが支持されるのかと言えば、それが本物だからだ。彼女たちは、本当に歌が歌えるし、ダンスできる。本物の商品だからこそ、オーディエンスも正当な支持を表明するのだ。歌もダンスもできない素人を舞台に上げて、広告代理店による八百長相撲でオタクから金を巻き上げる日本のアイドルとは根本的に異なる。結局、日本は「客は騙せる」と確信犯的に動く人間だけが生き残る情けない社会になってしまったということだろうか。
 だが、これは芸能界だけではない。ファッション・流通評論家の小島健輔氏は、やはり「客は騙せる」との確信の下、商品の原価率を極限まで引き下げながら、莫大な宣伝広告費を投入してイメージ先行で服を売りさばく一部アパレル。流通のやり方を激しく批判している。まったく同感。
 最近、さらに象徴的なことに気付いた。いま韓国では「アフタースクール」の「シャンプー」、「レインボー」の「TO ME」という曲の評判がいいのだが、どちらも作曲は札幌を拠点に活動する日本人DJ。そう、ポップスの世界でも川上分野は日本人のクリエーションが世界でも十分に通用するレベルにある。ところが川下が、それを十分に活用できていない。頭が悪いからとしか言いようがない。逆に韓国がこれを活用している。
 本気で「クール・ジャパン」を世界に打ち出したいならば、反省すべき人が誰なのかはすぐ分かる。もう一度、“まじめ”にモノ作りをするということを考え直すことが必要だ。日本に欠けているのは、そういった“まじめ”な理想主義である。日本のお客は騙せるかもしれないが、世界は騙せないのだから。(M.U)
2011年06月23日(木)  10:00  / この記事のURL