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みちのくの夕陽

「第35回東北ミシンショー」(6月11、12日)の取材で青森県を訪れた。
同県では初開催ながら、来場者数は4335人(主催者調べ)で当初予想の3500人を上回った。
主催者の積極的な呼び掛けに、震災復興につなげたいという関係者の思いが呼応した結果だろう。
東北六県縫製団体連合会の高橋錬三会長、佐藤克豊青森県アパレル工業会会長、森奥信孝岩手モリヤ社長ほか、多忙な中取材に応じていただいた方々に、この場を借りて改めて御礼申し上げたい。
東北の人々は初めは言葉が少ないが、話し出すと言葉は熱く、止まらない。仕事への愛情と情熱が伝わってきた。
 ショーに来場できない人たちへのいたわりも随所ににじむ。工場の設備も家もなくし、いまだ操業再開のめどが立たない事業者や従業員だ。震災直後は「助かっただけでありがたい」という気持ちだったとしても、中小、零細企業は時間が経つにつれ弱っていく。「彼らのためにも私たちが復興の旗振り役にならなくては」「競争の時代じゃない。東北6県が共存して縫製業を守っていくんだ」
非力ないち専門紙記者だが、被災地の関係者に経済的、人的支援が十分に尽くされ、日本の縫製拠点として力強く再生する日を願う。帰りの新幹線から見える夕陽は地上の喜怒哀楽とは無縁に大きく、美しかった。(TS)
2011年06月22日(水)  10:00  / この記事のURL