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“ヒツジ押し”の町

 毛布製造の産地、泉大津市を歩いていると、マンホールのふたやら商品券のシンボルマークやら、ちょくちょくとヒツジに出会う。出色は市役所前に寝そべる、この2頭。まったくデフォルメされておらず、サイズも実物大のため、遠見には本物のように見えなくもない。まあ、正直に言うとちょっと怖い。何も知らずに夜にみるとびっくりしそうだ。

 もちろん、毛布製造の町であるからこその“ヒツジ押し”なのだが、もはや毛布の生産の中心は海外に移ってしまった。今年は若干、国内生産も盛り上がったが、産地内外の声を集めても、おそらく一時的なものだろうとの声が多い。しかし、一時的にせよ活気が戻ったことで、今一度、毛布産地として再起を考えるムードは高まってきたようだ。
 来訪者に「なぜヒツジ押しなのか」を問われたときに「『かつて』この町は〜」と説明されないためにも、産地企業の取り組みに期待したい。町中のヒツジも忘れ形見にはなりたくないはずだ。(K・S)
2010年12月08日(水)  10:00  / この記事のURL