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ローテクの温もり

 アウトドアウエアとは、最先端素材の見本市みたいなものである。ゴアテックスのような、それまでの歴史を覆すようなエポックな開発は数年、数十年に1度しか出てこないのかもしれないけれど、シーズン毎に何かしらの新しい機能や素材が各ブランドから提案されていて、それを見たり聞いたりするのを半年に一度の楽しみにしている。
 そうした最新のウエアはもちろん魅力的なのだけど(価格が高いが…)、最近は「昔の最先端素材」あるいは「機能性のある天然素材」に惹かれている。「バナナイクイップメント」や「アーリーウインター」などの初期のゴアテックスのマウンテンパーカーや、「パタゴニア」や「フロストライン」などの毛玉だらけになるパイルジャケットなどは、当時の最先端の知恵と誇りが宿っていて、独特の魅力を醸している。
 ゴールドウインが展開する「フィルソン」は、ブロックチェックのバージンウール素材のマッキーノクルーザーで有名なブランド。上質なウールは現代の機能素材にない温もりがある。写真は10秋冬のイタリア企画で、細身の現代的なパターンと変わらぬ素材、クラシカルなデテールの融合に心を鷲づかみにされた。(K.M)
2010年02月23日(火)  10:45  / この記事のURL