アパレルウェブ ホーム
« 2010年02月12日   |   Main   |  2010年02月16日 »

え、値上げ?

 すごい企業があるもんだ。子供服ブランド「ミキハウス」を展開する三起商行は10秋冬から、販売価格を従来より平均3割上げる。この時代に値上げするアパレルがあるなんて!目を丸くする記者らに、「今まで安く売りすぎていた。付加価値に見合う価格をつける」と木村皓一社長。目下の関心事は安売りより、あこがれのブランドをいかに追求するか、という。
 同社がセールを開始したのは10年前。大店法が廃止され、中小小売り業者が姿を消すなか、同社では店がなくなる代わりに商品を引き上げ、値引き販売して換金し整理した。10年が経ち、「安売りはやめよう」と改めて方針を出す。クリアランスセールや福袋は極力控え、不良在庫はわずかでも利益の残るアウトレットモールを活用しながら、上手に商品を回転させる。
 もちろん一律3割増ではなく、高付加価値品は高く、日常着は低価格ラインもそろえメリハリをつける。すごいのは、それを聞いた店長の声。価格志向が強まるなか、“売りにくくなる”とさぞや反対が相次ぐと思いきや、批判はない。「ミキハウスの品質を分かってくれる人は買ってくれる」「私たちは商品に誇りと愛情を持っている」。店長さんたちのまっすぐな姿勢は、同じ働く女性として尊敬に値する。(E・M)
2010年02月15日(月)  10:00  / この記事のURL