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化学薬品の使用をやめて、昔の環境取り戻そう

 ツバメタオルの重里豊彦社長は環境に対する関心が人一倍強い。アトピーの子供を抱え、本人の苦しみとともに、家族としての苦しみを体験してきた経緯があるからだ。子息が5、6歳のころ、朝起きるとシーツが血で真っ赤という日が何度もあったという。医者に連れて行くと「中学生になったら直る」といわれるばかりで一向によくならなかった。20歳の現在も直っていない。「子ども自身ももう直ると思っていないようだ」とも。
 「子供のアトピーは親の責任。我々が子供の時代は周りにアトピーにかかる人はいなかった。最近は社会問題になるほど増えた。原因は、我々が子供のころから化学薬品が多く使われるようになったからだ。我々自身は発症しなかったが子供に影響した。孫まで発症するようでは困る。子供は手遅れになったが、孫が患わないように、いまから化学薬品をできるだけ使わない社会を作らなければならないと思う。私はタオル屋。化学薬品をできるだけ使わない方法でタオルを生産する」。
 タオルを織るときの糸切れを防ぐために糊付けをする。最近は化学糊を使うことが多いが、天然のでんぷん糊を使う。タオルに仕上げるためには糊とゴミを落とす必要がある。普通は化学薬品を高温にして処理するが、酵素を使った有機精練で時間をかけて行う。その方法で特許を持つ。
 よりたくさんの人々にこの製造法を使用してもらうためにオープンにしている。「環境を良くするための特許はオープンにすべきだ」との考えに基づく。特許をとったのは、他者が特許をとった場合、独占化され使えなくなる可能性があるからだ。世界中で環境ビジネスは成長産業だが、特許を取得して独占化してひともうけしようと考える人も多い。(H・S)
2009年03月17日(火)  06:55  / この記事のURL