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知的所有権の乱用では…、常識のある行動を

 あるタオル機業の社長が「何でもかんでも知的所有権保護などと言って特許を申請するのは、おかしいと思いませんか」と、憤まんを記者にぶちまけた。あっけに取られて「何のことですか」と聞き返したところ、タオル機業がモノ作りのとき当たり前に使っている技法に対して、ある同業者が特許を申請し、独占化を試みたという。
 問題にしたのは、タオルの緯糸の打ち込みに対するもので、4本、5本打ち込む技法に対して特許申請したという。タオルは緯糸3本でパイルになる経糸を押さえて、次の3本の緯糸との間にパイルを形成させる。機業はパイルの長いタオルやパイル長が異なるタオル、色糸を隠して美しく仕上げるために、4本、5本の緯糸を打ち込んだタオルを生産してきた。この技法は業界では当たり前の技術として定着する。だから今まで、誰も特許申請をしなかった。
 申請した業者は、特許登録が行われていなかったので申請しようだ。あまりにも一般化した技法なので、認可されることはないと考えられるが、もし、認められるようなことがあれば、ごく当たり前の技法だけに商品開発が停滞し、業界の損失にもつながる。そういう特許申請は知的所有権の乱用だ。常識のある行動を求める。(S・H)
2009年02月02日(月)  05:27  / この記事のURL