アパレルウェブ ホーム
« 2007年11月09日   |   Main   |  2007年11月13日 »

迎え撃つ「カメラのナニワ」

 関東系の大手家電専門店の相次ぐ関西進出で、店舗の縮小あるいは撤退を余儀なくされた関連店舗は関西に多くある。
 あまりの規模の巨大さに戦々恐々とし、迎え撃つ気力も消沈。カメラ店では「ライカのコレクターを顧客に持つ個人商店がなんとか生き残る」弱肉強食下、大阪のカメラ専門店のしにせ、「カメラのナニワ」がこのほど、大阪市中央区心斎橋本店をリニューアルオープンした。
 新本店は、人気建築事務所インフィクス(大阪)代表の間宮吉彦氏が手掛けた“デザイナー館”。地中海の街並みに似合いそうな容姿の白の外壁が正面全域に広がり、初日から多くの客を誘い込んでいる。
 浪速(なにわ)の客にはハイカラさが残る建物だが、迎え撃つナニワから届いたオープンを知らせるハガキには「量販店には無い、スタイリッシで落ち着いた空間でカメラを見てもらい、ゆっくりと接客が受けられる店舗を目指した」と時代のニーズをとらえた戦略が記してある。
 世間では今、不正が原因で衣食住にわたり、何かと不信感が付きまとう。本物を望む消費者の声は大きくなるばかりだ。それに応えようと品ぞろえと接客に今後の社運を懸けるナニワは、赤穂浪士のごとく、オープンまでの間、周辺ビルに分野ごとに仮店舗を設けて分散営業し「我慢の経営」を続けた。
 我慢の甲斐あり、「戦略は早くも高評価」と社員。ナニワの今回のリニューアルオープンは、関西企業、商店に勇気を与えた。心斎橋の地の利を生かした新しい時代の魅力店舗がひとつ増えたことで、「街の魅力」という点で問題を抱える心斎橋周辺の衣食住関連店舗も街の再生につながると期待している。
 これから進出する関東系企業は、迎え撃つローカル企業の存在にどう対処していくか、課題がひとつ増えたころだろう。(M・S)
2007年11月12日(月)  06:13  / この記事のURL