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寝具は春夏主の秋冬従へ逆転?

 大気中の温室効果ガスの増加で地球温暖化が進む。日本列島も暖冬が恒常化、夏場は猛暑に襲われる。住空間そのものの変化も激しい。室内の機密性が向上し、隙間風などは昔話。空調が充実し部屋の中は年中快適だ。
 このような環境、住空間の変化が寝具寝装業界に大きな影響を与え始めた。寒くなる秋冬期を表シーズン、暑くなる春夏期を裏シーズンと呼んできた。秋冬期は単価の高い重寝具が売れる。低い春夏期より売り上げ、利益とも大きかったからだ。その分、取り組みにも力が入った。
 ところが最近は昨冬の合わせのマイヤー毛布の例に見るまでもなく、暖冬と空調完備の寝室増加を背景に、防寒を主目的とした重寝具が売れにくくなった。そのうえ、暖かくなるのが早いので販売期間も短くなる傾向にある。
 ある寝具問屋のトップ曰く、「今日では春夏物の販売期間を8カ月、秋冬物は4カ月と考えた商品構成が必要。春夏物を一生懸命売って、秋冬物は短期で切り上げることが在庫を残さず、利益確保の道だ」。春夏主の秋冬従という、主従逆転の発想をしたモノ作り提案だ。
 しかし現実問題としてそう簡単にはモノ作りが進まない。例えば羽ふとん1枚とタオルケットや肌ふとん、価格差が歴然で羽ふとん分の売り上げをカバーしようとすれば、何枚もタオルケットを販売する必要がある。安いからといって枚数を購入するわけではない。どうしても重寝具に力が入る。環境の変化に沿った商品開発で売り上げ、利益を確保していくビジネスモデル作りが今、業界の課題だ。(H・S)
2007年11月09日(金)  06:13  / この記事のURL