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「水蒸気」の出る岡山の煙突

 下りのJR新幹線岡山駅到着直前に左窓から見える大きな煙突は、正織興業(岡山県倉敷市)の染色部門が入る岡山工場敷地内から天を向く。好立地からか、周辺には最近、マンションが建ち並び、風情ある煙突のある街並みは、いつしか利便性がウリの都心型新興住宅地へと変貌中である。
 そんな住宅地で「ちょっとした“誤解”が生じることがあるんです」と言うのは同社首脳の一人。
 誤解の主は煙突から出る白い「煙」。聞けば、誰でも気になりそうなこの煙は「煙」にあらず、単なる「水蒸気」。染色などで使うボイラーから出る、外に出るとすぐに消滅してしまう無臭無害の煙なのである。
 これまで「煙に巻く」なんてこともなく真摯な態度でその都度説明、理解もされてきた。
 同社は今年8月の取締役会で本社のある倉敷市の茶屋町工場で行っていた織物部門からの撤退を決めた。国産織物の生産減が理由で、10月以降は染色を中心に引き続き産地発のモノ作りを担っている。
 織物からの撤退で新たな話題となっているのが、一万坪はあろうかという茶屋町工場の跡地利用。四国・高松や岡山市内への交通の利便性の高い土地柄だけに、少子化社会にあって公立小学校の児童の数が増えているとも言われる。多方面からの“進出”話も多いという。
 跡地利用について同社は「利便性を考慮したうえで社会的責任を全うできる環境」作りを目指す。JR瀬戸大橋線茶屋町駅前にある同社には、やはり大きな煙突が地域のシンボル。こちらの風情ある煙突、ぜひ残してもらいたい。(M・S)

2007年12月26日(水)  06:05  / この記事のURL

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