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オイルドコットンの魅力

 僕は昔の機能素材に目がない。ゴム引き、オイルドコットン、60/40(ロクヨンクロス)……。雨風を防ぐために開発されたこれらの素材は、現代には不便な点も多々あるが、何とも抗しがたい清廉とした魅力がある。
 なかでも大好きなのが、英ミラレーン社のオイルドコットン。分厚い綿織物にオイルを塗りこんで防水性、防風性を持たせたもので、英国では伝統的なレインコートとして、あるいは社会的な地位をあらわすアイテムとして揺るぎないポジションを確立している。
 代表的なのが100年以上の歴史のあるバーブァーの製品で、日本にも多くのファンがいる。自分も19の時に買って以来愛用しているが、ここ数年凝っているのが古着である。
 最近ではクリーニング技術が発達してクリーニングも可能になったようだが、オイルドコットン素材は基本的に洗えない。つまり30年前の古着はその間の垢が蓄積しているということで、その汚れ具合と匂いは半端じゃない。ハンティングに使う人が多いこともあり、ゲームポケットは獲物の染みだらけなんてこともある。
 そのまま着るには電車&会社で冷たい視線を浴びるので、ファブリーズやら色々試してみたのだが、抜本的な解決には至らない。で、捨てる覚悟で挑戦してみたのが丸洗い。やや縦方向に縮み、ファスナーが波を打つが、匂いと汚れとは完全におさらばできる。
 クラシックなバーブァーの古着もいいが、もちろんドメスティックブランドのモダンな商品も大好物。写真は、表地にミラレーン社のオイルドコットン、インナーに東レの機能素材「アグレブ」を使い、モダンなドライビングジャケットに仕立てた「トキト360」。新旧の機能素材が融合したハイブリッドな逸品だ。(K.M)
2007年11月29日(木)  06:30  / この記事のURL

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