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多様化するブラック

 渋谷や原宿、銀座などの商業地で今冬のファッションカラーを観察すると、圧倒的に“黒”が目立つ。カラフルなアウターカラーが店頭では前面に押し出されていたが、現実は黒へ支持が集中した形だ。
 黒がベーシックカラーになったのは90年代に入ってからで、いまではその筆頭にランクされるほどの存在となった。パリコレで黒の大旋風が吹き荒れたのが80年代前半で、それをきっかけに黒が台頭し始めた。
 不況時には無難な色が出回るということで黒が支持されたとの見方もあるが、定番色としての黒の存在感がより高まったということは事実だ。メンズスーツを見てもわかるように、かつての紺(80年代末には紺ブレブーム)に代わって、黒が完全に支配しているといっても過言ではない。
 で、黒の本家といえば“ブラックフォーマル”。一般服における黒の広がりに対して、ブラックは喪での着用がどうしても中心となり、一部公的シーンをのぞいてこれまで広がりを見なかった。それが昨今では結婚式や卒業式・入学式へ広がり始めていることが、東京ソワールの調査でわかった。
 また一般的な通夜・告別式に加えて「お別れの会」「偲ぶ会」などのセレモニースタイル増加という現象もあり、新たなマーケットも成立し始めてきた。極めて特殊な分野ととらえられてきたブラックだが、新たな可能性(ビジネスチャンス)が出てきたということ。閉塞感が漂っている一般服にとって大いに参考になる。(Y・N)
写真=ブラックフォーマルの結婚式での着用例(東京ソワール)
2009年01月30日(金)  06:30  / この記事のURL

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