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デザイン模倣がやり玉に

 【上海支局】中国のファッション業界で最近、大手アパレルブランドがデザイン模倣を糾弾されるケースが相次いでいる。
 直近では、深センのストリートブランド「ROARINGWILD」が、アパレル最大手、海瀾之家グループのストリートブランド「黒鯨(HLA JEANS)」に噛みついた。SNS「微信(ウィーチャット)」の自社公式アカウント上で、お笑い芸人風の若者がユーモアを交えながら両者の類似品を披露し、黒鯨の模倣を糾弾する動画(写真)を配信し、大きな話題を集めている。動画を見ると、似ているどころかロゴ以外は全く同じで、にわかに信じがたい。
 スーパーモデルの呂燕は先月後半、自身のブランド「COMME MOI」を模倣した製品を店頭から全て撤去するよう、深センの高級レディース、影児グループに弁護士名義の内容証明郵便を送りつけた。
 昨年11月には、香港上場のレディースカジュアル、江南布衣が、デザイナーの陳鵬氏に模倣を指弾されたことが、各種メディアで大きく取り上げられ、株価が5日連続で下がる事態になった。
 なぜこうした糾弾が相次ぐのか。デジタル時代になり、模倣が従来よりもしやすくなっていることや、SNSの発達で誰でも気軽に訴えることができるようになったこと以外に、中国で知的財産への関心の高まっていることが要因の一つではないだろうか。
 中国のデジタル空間では、コピー天国の時代は過ぎ去り、ライセンスビジネスが成り立つようになってきている。インターネットテレビでは無料で視聴できるコンテンツが減り、音楽配信サイトでも有料視聴が当たり前になってきた。
 こうした中、「パクリは許さない」という作り手の当たり前の気持ちに共感する一般市民が増えたことが、最近の「パクリ糾弾ブーム」につながっているような気がするのだが。(祐)
2019年05月14日(火)  10:00  / この記事のURL

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