アパレルウェブ ホーム
«明日の予定もカプセルで  |   Main   |  「流石」»

コラボ乱発の皮肉

 【東京本社】19秋冬シーズンの展示会もひと段落してきたが、今季も数多くのファッション系コラボレーションが展開されている。ウエアをはじめ、バッグ、シューズ、生活用品まで、コラボがない展示会を探すのが難しい状況になっている。
 なぜコラボが実施されるかと聞けば「やれば売れるから」。少しでもブランド価値が上がれば販売数も伸びる。しかし、コラボを乱発すると単独での求心力が弱まり、結果的にブランド価値は消耗する。一度始めると中毒性が強く、あるデザイナーに言わせると「売り上げを維持するためにもやめられない」という答えが返ってきた。
 一方でコラボに応じない硬派な企業もある。多くのファッションデザイナーが「コラボしたい」と公言するのが、環境問題に取り組むアウトドアメーカー「パタゴニア」である。各国のファッション企業、デザイナーからコラボを依頼されているが、そのほとんどを断っているようだ。
 真意のほどは不明だが、サステイナビリティー(持続可能性)という観点でコラボ先が合致しないのだろう。近年はマイクロプラスチックによる海洋汚染やアニマルフリー、リサイクル・リユースといったマインドも広がり、パタゴニアの企業ポリシーに熱いまなざしが向けられている。コラボを拒むパタゴニアが注目される皮肉。コラボ乱発には用心が必要だ。(市)
2019年05月08日(水)  10:00  / この記事のURL

この記事のURL

http://apalog.com/daisen/archive/2825