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ダウンの行き着く先

 【東京本社】先日、あるフランス人ジャーナリストと話している時、日本人に対して「君たちは最もダウン(羽毛)を消費している人たちだと思う。そろそろ潮目は変わるのか?」と質問された。確かに、これだけ高額なダウンジャケットが売れるのは「日本とロシア、中国だけ」という声も聞く。セレクトショップや百貨店には中価格帯のオリジナルダウンも多数展開されている。
 某海外アウターブランドは、都内の路面店で月商4億円以上を売り上げた。気温が高かった昨年11月に1店舗でこれだけ売れたとなれば、確かにモンスター級のダウンマーケットと言われても仕方がない。このフランス人の言葉を借りれば、動物愛護、環境保全の観点から大量のダウンアイテムが売れるのは少し異常に見えるのだろう。
 またダウンと聞いて、寝装の「羽毛布団」を思い浮かべる人も多い。高額な羽毛布団を巡るマルチ商法、詐欺事件が多いことから見ても、日本人は旧来から羽毛好きであることは容易に想像できる。ちなみに寝装寝具の世界では、高額でも売れる「羽毛神話」という言葉もあるそうだ。
 世界のスタンダードは「脱ダウン」にかじを切っている。ダウンに代わる素材開発も活発で、さらにダウンにクリーニングを施したリサイクルダウンの商品化も進行中だ。筆者は客観的にダウン市場をみているが、今後、日本人のマインドはどちらに振れるのか。ステータスの象徴でもある高級ダウンジャケットから離れることはできるのだろうか。(市)
2019年01月18日(金)  10:00  / この記事のURL

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