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「柿」

 旧暦11月4日、七十二候では大雪の初侯、閉塞く冬と成なる(そらさむくふゆとなる)天地の陽気がふさがり、真冬が訪れる頃。先週は師走とは思えぬほど一日の最高気温が25℃まで上がり、昨日は10℃の平年並みに下がった。
 急に寒くなった夜に奈良に住む友人から富有柿が届いた。
 万葉歌人の柿本人麻呂の自宅に柿の木があったことから柿本と名乗ったという説があるほど日本で古くから柿が栽培されていた。史料に出てくる最も古いものは、正倉院文書に神護景雲四年(770)11月2日・奉写一切経料銭用帳「壱伯文柿一升直」という文書が残っている。
 栄養価の高い果物で薬品としても古くから使われていたようだ。抗発ガン効果の「カロテン」や「ビタミンC」が豊富に含まれ、風邪の予防、二日酔い、柿に含まれている「タンニン」は、血管を強くして血圧を下げる効果がある。ヘタを乾燥したものは柿蒂(してい)という生薬で、しゃっくり、鎮咳、鎮吐にも効く。
 寒い冬を薬効の多い柿で乗りきっていきたい。
 「篠ふかく梢は柿の蔕(へた)さびし」〈野水〉 (博)
2018年12月10日(月)  10:00  / この記事のURL

台北のセレクトショップ

 【東京本社】11月中旬、ファッションイベントの取材で台北へ出張した。その際、気になったのがセレクトショップの出店状況だった。写真の「ワン・フィフティーン(one fifteen)」は2013年に開業したセレクト業態で、世界各国のモード系からストリートブランドを買い付けている有力店。中でも日本発の「ダブレット」が人気で、現地のセレブや芸能人がこぞって購入している。
 台北では2011年ごろからセレクトショップが増え始め、海外ブランドを取り扱う感度の高い店舗もオープンしている。台北のストリートを見渡すと、Tシャツにショートパンツという現地定番のスタイルが多数派だが、センスの良いストリートウエアに身を包む男女を見掛けることもある。いわゆる「セレクト文化」が浸透してきたのだろう。日本のデザイナーズブランドにもチャンスが広がる。
 ワン・フィフティーンに併設するカフェでコーヒーを飲んでいると、現地のインフルエンサーらしき女性が入店してきた。色鮮やかなフレーバーティーとユニークな容器に入ったヨーグルトを注文し、早速セルフィーで撮影を始めた。店内の客は私と彼女だけ。すると「悪いけど撮影を手伝って」と頼まれてしまった。翌日、彼女の会員制交流サイト(SNS)の動画を見ると「日本のファッション有名人が手伝ってくれた!」と書いてある。私は有名人ではありません……。(市)
2018年12月07日(金)  10:00  / この記事のURL

機能性繊維の未来

 【大阪本社】先月末に大阪産業創造館で催された「機能性繊維フェア2018」をのぞいてきた。当社も出展しており、「別冊繊維ニュース」(機能繊維素材・機能加工総覧2018年版)を来場者に無料配布した。
 同展の盛況ぶりには毎度驚かされる。今回も会場内はアパレル関係だけでなくインテリアや医療・介護、IT産業など幅広い業種の来場者であふれかえっていた。機能性繊維に関心を持っている人が多いことに、専門紙の一員として改めて身が引き締まる思いがした。
 「展示内容をどうするか手探りの状態だったので、手慣れたもので構成した。目新しさはないはずが、これほど反響があるとは」と初出展した企業からも感想を聞くことができた。集まった名刺の束は、繊維業界とは違う異業種がほとんどだと言う。
 当社の別冊繊維ニュースも相当数準備していたが、開催期間の途中でなくなるありさま。最終日の発表では来場総数が2日間で2600人を超えたらしい。
 画像のような混雑を目の当たりにすると、機能性繊維の市場創造を期待せずにはいられない。(和)
2018年12月06日(木)  10:00  / この記事のURL

撮影スポットを探して

 【中部・北陸支社】愛知県犬山市で1日に開かれたツイードと自転車のコラボイベント「ツイードラン ビシュウ・イヌヤマ2018」。この写真は「繊維ニュース」本紙では掲載されなかった1枚。国宝・犬山城周辺を回るコースだったため、写真にはどうしても犬山城を入れたかったので撮影スポット探すため歩き回った。この写真も一応入ってはいるが、手前の木の枝が邪魔している。しかも、参加者が小さくてツイードを着ているのかよく分かりにくい。実際に使われた写真は4日付の本紙を見ていただくとして、まずまずの出来だと自負している。(川)
2018年12月05日(水)  10:00  / この記事のURL

変わる工場ユニフォーム

 【東京本社】最近、工場の従業員用ユニフォームのリニューアル取材が続いた。工場は今、単なるモノ作りの施設というだけではなく、見学や仕事で訪れる外の人に向けて技術力をアピールしようというところが増え始めている。
 写真はヘアケアメーカー、ミルボンのユニフォームで、京都市立芸術大学大学院の学生がデザインした。コーポレートカラーの紫を裏地で使うなど細かい部分にこだわっている。会見では、実際に工場で働く従業員がユニフォームを着て登場した。仕事へのモチベーションが上がり、職場が明るくなったと言う。
 別の企業は、再生ポリエステルを使った工場用ユニフォームに変えた。国連が提唱する「SDGs」の機運が高まる中、素材から考え直そうというプロジェクトが進む。
 人手不足の中、デザイン性が高いユニフォームは採用活動の一助になる。次はどんなユニフォームが登場するか楽しみにしている(國)。
2018年12月04日(火)  10:00  / この記事のURL
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