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「第4次産業革命」時代をどう生き残るか
先日発表された経産省の『新産業構造ビジョン』。

100ページを超える、ボリューミーな報告書のサブタイトルは

「第4次産業革命をリードする日本の戦略」というものでした。

蒸気機関の誕生が引き起こした第一次産業革命、

電気という新エネルギーが革新した第二次産業革命、

IT技術による業務効率化・自動化が進んだ第三次産業革命。

これらに続く“第4次産業革命”が今進行中だといわれています。


▼ 「新産業構造ビジョン〜第4次産業革命をリードする日本の戦略〜」(経産省)


“第4次産業革命”が進行する社会で、今、何が起こっているのか…

報告書では以下の4つの話題を中心に話が進んでいきます。


・実社会のあらゆる事業・情報が、データ化・ネットワークを通じて

自由にやりとり可能に(IoT)

・集まった大量のデータを分析し、新たな価値を生む形で利用可能に

(ビッグデータ)

・機械が自ら学習し、人間を超える高度な判断が可能に(人工知能(AI))

・多様かつ複雑な作業についても自動化が可能に(ロボット)


これら技術の“ブレークスルー”によって

これまで実現不可能と思われていた社会の実現が可能に。

そして

これに伴い、産業構造や就業構造が劇的に変わる可能性。

があるんだと書かれています。

その前提にたって、今、国内外でどんな動きがあるのか、

そし今後、社会はどうなっていくのかについて、非常に細かく

でもわかりやすい資料が展開されています。

100ページ以上といっても、非常に読みやすい報告書ですので、

未読の方は、ぜひ一度読んでみてください。


そんな報告書の中にドキリとする一文が書かれています。

それは

痛みを伴う転換をするか、 安定したジリ貧を取るか

という一文です。

“革命”の中で、自らを変革し生き残っていくのか、それとも

現状を維持したまま、緩やかに衰退していくのか。

「変化」の時代は、我々の「分かれ目」でもあるのです。


最後に、もうひとつ記事を紹介します。

この記事は「AI」に関しての話題ですが、他の分野(IoT、ビッグデータ、

ロボット)についても同様でしょう。

“革命”は「これから」起こるのではなく、「既に」始まっているのです。

▼ もう始まっている!AI革命の「大分岐」とは?(電通報)

過去の産業革命の結果を受け、

GPT(General Purpose Technology =汎用目的技術)としての

AIをいち早く導入した国々(組織)が経済面で世界を圧倒して

他の国々(組織)は置いていかれる


のではないかという推測をしています。

そして

現実的に、AI領域に巨額の投資を行っているGoogle、Facebook、

Apple、Amazon等の限られたプレイヤーたちのグローバル規模での

急成長をみると、すでに「第2の大分岐」が起こりつつあることは

実感できるのではないだろうか。

という指摘も。


『新産業構造ビジョン』にあるように

転換するならスピード勝負

まさに“革命”は今も着々と進んでいるのです。
 2016/06/27 20:38  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

“りんな”と“マナミさん”が常識を変える
先日“りんな”に「おなかすいた〜」と話しかけたら、

即座に美味しそうなお寿司の画像が送られてきました。

“りんな”が「どれぐらい食べる?」と聞いてくるので

「10貫くらいかな」と答えると「意外と食べるなぁ」と

いう返事。

そこに違和感やストレスは全くありません。

やり取りの後、とんでもない時代になったなぁと思わず

苦笑してしまいました。


“りんな”というのは、マイクロソフトが作った女子高生AI。

LINEで友達になれば、誰でも“りんな”とやりとりできます。

▼ りんな(公式HP)

先日記事にしたNHKスペシャルの中で紹介されていた中国の

“シャオアイス(XiaoIce)”。

こちらもマイクロソフトによるAIでしたね。


今、“りんな”や“シャオアイス(XiaoIce)”、iPhoneの“Siri”等

「チャットボット」と呼ばれるサービスが注目を集めています。

マイクロソフトだけではなく、FacebookやGoogleといった企業たちが

こぞってサービスをリリース。

▼ F8カンファレンス:FacebookがMessengerのチャットボットのプラットフォームを発表(techcrunch)

▼ GoogleのAIが会話に参加する「Allo」&着信時に相手の様子がわかる「Duo」はこんな感じ(Gigazine)

また「チャットボット」を活用した新たなサービスも誕生しはじめて

いるのです。

▼ 期待される世界のチャットボット・サービス5選(THE BRIDGE)


これは海外だけの動きではありません。

国内でもアスクルが導入した「チャットボット」“マナミさん”が

注目を集めています。

▼ チャットボットの波は日本にも、アスクルは6.5人分の省人化、オルツや富士通も参入(ITPRO)

こちらの記事に

メッセンジャーアプリに慣れた若年層にとって自然なユーザー体験を

提供する次世代インタフェースとして、米国を始め世界で注目を集めている。


という記載があるように「チャットボット」はこれまでの私たちの常識を

大きく変えるサービスなっていくでしょう。

既にアスクルの“マナミさん”は

直近では、全問い合わせの3分の1を「マナミさん」がカバーし、

オペレータでの対応と比較して6.5人分の省人化を実現したという。


という実績を出しています。

言い方は悪いですが「人間の仕事をAIが奪う」時代は既にはじまって

いるのです。


長い間、我々が知りたい情報を得るためには紙の資料(新聞・雑誌

書籍等)を指でめくるか、その情報に通じた人にコンタクトをとって

直接聞くといったアナログな方法をとるしかありませんでした。

それがこの20年の間に、インターネットの広がりによって

「わからないことがあればネットで検索すればいい」

「ググれば大抵のことはわかる」

という(それ以前に比べれば)デジタルな方法が当たり前のものに

なりました。

でも、AIを搭載した「チャットボット」に“検索”は必要ありません。

「知りたいことを「チャットボット」に聞けばいい」

のです。


“検索=自分で調べる”から“チャットボットに聞く”時代へ。

「チャットボット」の普及によって、インターネットが誕生したときと

同じくらい、あるいはそれ以上の変化が起こると確信しています。

カスタマーセンター機能の“マナミさん”以外にも、ドミノピザは

LINEでやりとりすることで注文ができるサービスを開始しています。

問い合わせ、買い物、チケットなどの予約…もちろん検索エンジンも

ありとあらゆるもののタッチポイントが「チャットボット」に置き換わり、

「聞けばいい」時代になる。

まずは様々なサービス毎に「チャットボット」が登場していくでしょうが、

最終的には、AIの学習と進化により一人ひとりに専用の「チャットボット」

…まるで秘書やコンシェルジュのような…が求められる時代になっていく

のだと思います。

まさに映画『her』の世界がやってくるのです。
 2016/06/12 22:47  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

『her』の世界がまた一歩近づいてきた
2014年公開の映画『her/世界でひとつの彼女』



第86回アカデミー賞では、作品賞を含む5部門にノミネートされ

脚本賞を受賞するなど、世界中で高い評価を受けました。

とても面白い作品なので、まだ観たことがないという方は

是非観てみてください。


そんな『her』の中で描かれた“近未来”の世界が現実のものに

なろうとしている…それを実感するニュースがありました。

▼ Xperiaはスマホではない、その未来を垣間見る(日本経済新聞より)

ソニーモバイルコミュニケーションズのスマホ「Xperia」。

先日スペインで開催されたイベントで「Xperia」の枠を超えた

新たな商品群「Xperiaスマートプロダクト」を発表したのです。

記事によると

「Xperiaスマートプロダクト」は、

音声で操作できるヘッドセット「Xperia Ear」、

ウエアラブルカメラの「Xperia Eye」、

写真やカレンダーなどを投影し、指で操作もできるプロジェクター

「Xperia Projector」、

小さなロボット型端末の「Xperia Agent」

の4製品。

『her』に登場するAI型OS:サマンサを思わせる「Xperia Ear」は

今夏以降の製品化が予定されているそうです。

※上の画像で主人公が耳に装着しているのがAI型OS。

一歩一歩『her』の世界が近づいてきているのです。


これらの4製品に共通しているのは

「ユーザーの視線をスマートフォンの画面から解放したい」

という同社の狙いです。

乱暴な言い方ですが、OS(今回の場合はAndroid)があれば、

それと接続するデバイス・ツールはなんでもよいということです。

スマートフォンでも、片耳タイプのヘッドセットでも、

プロジェクターでも…なんでもよいのです。

記事内の言葉を借りれば

「Xperiaはソニーのコミュニケーションデバイスのブランドであり、

ソニーモバイルは通信回線を使ったサービスを提供する企業。

スマートフォンはそのうちの1ツールでしかない」


ということ。

身の回りにあるすべてのものがデバイス・ツールになっていく

未来を「Xperiaスマートプロダクト」は実現しようとしています。

Microsoft: Productivity Future Vision」で描かれている世界が

現実になるのもそう遠い未来ではないのです。


“スマホファースト”の先。

それを我々は真剣に考えていかなればなりません。
 2016/06/10 16:03  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

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プロフィール
千金楽 健司(ちぎら けんじ)
株式会社アパレルウェブ 代表取締役 & CEO



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