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単なる“期間限定”店を超えた「ポップアップストア」の役割
NYのりなさんと話をする中で「ポップアップストア」の役割が

大きく変化していることを感じる機会が増えてきました。

単なる“期間限定”店ではなく、ただの“お試し”店でもない

新たな「ポップアップストア」の役割とは何なのでしょうか。


メルマガで届いたMiansai(アクセサリーブランド)のポップアップストア


▼ 進化するポップアップストア、いまや小売業界のコア戦略:オンラインでは達成できないメリットとは?

記事にあるように、ポップアップストアのメリットは

ブランド側:長期の賃貸契約を結んだり、大きなクレジットラインに

縛られる必要がない

消費者側:新しいプロダクトやサービスを直接体験することができる

というものです。

ブランドにとっては、多額の投資をせずに売上をあげることができる…

それが「ポップアップストア」の目的であり、役割だったといえます。


その目的・役割は大きく変化しました。

記事内の言葉を借りれば

ポップアップが登場した当初は売上を目的としたものであったが、

いまではブランドの物語を伝える場所、

もしくはブランド体験を提供する場所になってきている


ということです。


特にオンラインでの販売をメインとしているような小売業者にとって

「ポップアップストア」は非常に重要なタッチポイントになっています。

「ポップアップストア」を通して、そのブランドの背景(ストーリー)を

知ってもらい、ブランドをリアルに体験してもらう。

オンラインでは体験してもらうことができない部分を「ポップアップストア」が

補うことで、オンラインでの販売につなげていくという戦略です。

また店舗というリアルな場所があることで、メディア等への露出もやりやすく

なります。記事にあるようにインフルエンサーをつかった施策なども活用する

ことができるようになるのです。


まさに「ポップアップストア」はブランドの販売戦略にとって、非常に重要な

意味を持ち始めているといってよいでしょう。

店舗を増やすのではなく、ECと「ポップアップストア」を活用し自分たちの販路を

そして顧客を増やしていく。

そんな戦略をとるブランドはどんどん増えていくのではないでしょうか。
 2017/10/24 12:41  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

GUデジタルストアにみるRFIDタグの可能性
アパログを書いてくれているファッションビジネスコンサルタントの

山中くんが「GUのデジタルストアを見てきました」と報告してくれました。





彼のFacebook にも書いてありましたが

「カゴを入れればいいセルフレジもテクノロジーにびっくりするし、

カートにタブレットのようなものをつけて商品情報をチェックするのも便利」


と感じたそうです。また

「スタッフのインベントリー業務軽減や販売補助にはなるだろう」

と予想していました。

それに絡んで、こんなニュースを紹介します。

▼ ICタグ値下がり アパレル向け、1個10円下回る:日本経済新聞

RFIDタグ、値下がりが進んできました。

大日本印刷は1個1円を目指した技術開発をすすめているとのこと。

アパレルはもちろんですが、RFIDタグが普及することによるメリットは

はかりしれません。

値下がりが進み、導入企業が増えるのが待ち遠しいですね。

 2017/10/19 14:21  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

減り続ける“売り場”
「アメリカの小売に起こったことは十数年後、いや数年後に

日本でも起こる」

よく言われるこの言葉。まさにその通りだと思っています。

だから、このニュースは他人事ではありません。


米小売店、半年で5300店閉鎖 前年比3倍のペースに(CNN)

ここ数年報じられているように、アメリカのリテールでは

店舗の閉鎖や人員整理等、大規模なリストラが実施されています。

記事によれば破産件数も増えているとか。

企業などの破産情報サイトによると、今年これまでは345件に達し、

昨年同期比で32%増を示した。


日本でもファッション企業の破産が多い状況が続いていますが

それ以上の勢いです。


この流れは間違いなく日本にもやってきます。

少子高齢化が進む日本では、アメリカ以上に厳しい状況になるかも

しれません。

“明日は我が身”なのです。


アメリカでは店舗の閉鎖に伴い、廃墟化するモールが増えていると

いいます。

しかし、そればかりではない“新しい”モールも生まれているそうです。

未来のショッピングモールは「小売店なし」(WSJ)

記事をまとめると

・核テナントが撤退した跡地に、小売業ではなく、企業のオフィスや教会、

営利目的の学校などに貸す

・モールをライフスタイル・センターと呼ばれるレストラン、オフィス、

住居が混在する街に変える

といった取り組みが生まれているのです。

日本でも様々な診療所を入居させたメディカルモールが生まれたり、

行政施設の窓口や図書館が入居したモールができはじめています。

アメリカでも日本でも、商品の物理的な“売り場”(店舗、モール)は

減る一方であることは間違いありません。

そんな時代に「どこで売る」のか「売れる」のか。

そろそろ真剣に考えなければならないのではないでしょうか。
 2017/07/10 12:15  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

起死回生のカギは“店数の最適化”と“IT投資”
今日の記事で紹介するのはアメリカの事例ばかりですが

これらは決して他人事ではないのです。

「明日は我が身」と本気で恐れ、対策をとれるか否か。

すべてはそこにかかっているのではないでしょうか?



アメリカにあふれる「墓場」のようなショッピングモール(Business Insider Japan)

このグラフは2017年に閉店を予定しているという店舗の数です。

記事によると

メイシーズ(Macy's)やシアーズ(Sears)、JCペニー(JCPenney)、

衣料ブランドのBCBGやアバクロンビー&フィッチ(Abercrombie & Fitch)、

Bebeなどが、向こう数カ月以内に全米で3500以上の店舗を閉める。


予定なんだとか。

これらはあくまで報道されたものや各社のHPに掲載された数値を

カウントしたものですから、実際はより多くの店舗が閉鎖される

ことになるのは間違ありません。

これまで当然の成長戦略として進められてきた、小売業における

“多店舗展開”が大きな壁にぶつかり、店舗が多いことが逆に

デメリットになってしまう…そんな時代になったのです。


ここ数年の間に人々の消費スタイルは一気に変化しました。

不動産リサーチ会社、クッシュマン・アンド・ウェイクフィールド

(Cushman & Wakefield)によるとショッピングモールの利用客は

2010年〜2013年の間に半減した


という調査結果もあるようです。

多くのモールが「廃墟」化しているという話が話題になることも

増えてきていますね。

近い将来、日本でも同じことが起こるでしょう。

いや、必ず起こります。


では、そんな店舗閉鎖の時代に何をすべきか。

そのカギを握っているのは“IT投資”です。

いつも読ませていただいているこちらのブログにも、こんな記事が

UPされていました。

【JCペニー】、最大140店舗となる閉鎖!創業115年の老舗も身を削ってアマゾンと戦う?(激しくウォルマートなアメリカ小売業ブログ)

JCペニーについて書いた記事ですが、こんな記載があります。

ファストファッションやアパレルを拡大するアマゾンと効率的に戦うには、

店数の最適化を図らなければなりません。

当ブログで何度も強調しているように「出店控えてIT投資」もしくは

「店数減らしてIT投資」です。


まさにその通り!

「出店控えてIT投資」もしくは「店数減らしてIT投資」

いずれにせよ“店数の最適化”と“IT投資”がカギなのです。


魅力ある店舗があるということは、小売業にとって大きな武器です。

消費者はその店舗に足を運ぶことで、唯一無二のCXを享受することが

できます。

店舗はそういったCXの場として、より精度を高めていかねばなりません。

同時にIT技術を駆使し“いつでも・どこでも”そのブランドと繋がり

サービスを受けられる仕組みを構築していかなければ、今の消費者は

あっという間に離れて行ってしまうでしょう。

こんな事例があります。

イギリスのファッションブランド「NEXT」は、店舗を半分に縮小すると

共にEC比率を50%にするという戦略をとりました。

それにより同社は最高利益をたたき出すことに成功したのです。


「うまくいったのは巨大企業だからだよ」

そんな言葉を口にしているようでは何も変わりません。

「NEXT」しかり、アメリカの小売業各社しかり。

日本にも起こるであろう巨大なパラダイムシフトを、すでに彼らが身をもって

我々に見せてくれているのです。

現状に甘んじるのではなく、現状を破壊(ディスラプト)し、起死回生を

はかるには“今”アクションを起こすことが不可欠なのではないでしょうか。
 2017/04/11 15:41  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

ブランドの明暗を分ける要因とは?
帰国中のりなさんと会う機会があり、いろいろな話をしました。

その中から『J.Crew』についての話題を紹介します。

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元々『J.Crew』ファンのりなさん。

彼女のブログには『J.Crew』のことがたびたび登場しています。

J.CREW 来年は盛り返せるか!?

どうなる今後のJ.Crewグループ

この2記事にあるように『J.Crew』はここ数年苦戦中。

2015年には本社スタッフのリストラも行われました。

Jクルー、本社の175人リストラ(繊研)

なぜ苦戦を強いられているのか、りなさんに聞いたところ

・ウェブマーケティングへの対応が“若干”遅かった

・ECのリニューアルも“若干”遅かった

・ソーシャルマーケティングへの対応が“若干”遅かった

・アスレジャーへの取り組みが“若干”遅かった

・ITインフラ設備への投資が“若干”遅かった


といった答えが返ってきました。

いずれも“若干”ではあるものの、今の小売業にとって不可欠な部分

=特にWEB分野への投資・対応が遅かったことが、すべての原因になった

のではないかというのが彼女の分析でした。

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この話を聞いて感じたのは「日本のブランドでも同じことが言えるのでは

ないだろうか」ということです。

WEB投資の差、言い換えれば、WEB施策に関する本気度の差が、好調・不調を

わける大きな要因のひとつになっているのではないかということです。

WEB施策という尺度で、一度自社の戦略を振り返ってみる

…その意義は大きいのではないでしょうか。
 2017/02/22 16:09  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

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プロフィール
千金楽 健司(ちぎら けんじ)
株式会社アパレルウェブ 代表取締役 & CEO



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