« 前へ | Main | 次へ »
進む二極化
昨年5月、経産省から産業構造審議会の資料として、異例のリポートが

発表されました。

▼ 21世紀からの日本への問いかけ(経産省 次官・若手未来戦略プロジェクト)

これは、菅原事務次官と若手完了約30人が検討し、まとめた“非公式な”

提言書です。

今の日本がどんな課題・問題に直面しているのか、また「これから」の

日本について興味深い考察がされていますので、まだ読んでいないという

方はぜひチェックしてみてください。




これは同レポートの15ページに掲載されているグラフです。

グラフタイトルのとおり

米国では、製造業の衰退やIT投資の拡大を背景に、様々な「差異」を

生み出すことができる上位1%の富裕層に国富が集中する現象


が進行している様子を示したものです。

1990年代のIT革命以降、一気に「格差」が広がっています。

日本では、まだこれほどの「格差」は生じていませんが

“米国で起こったことは、数年後(数十年後)日本でも起こる”

という仮説にたてば、日本でも今後一気に「格差」が広がっていくこと

になるでしょう(今でも「格差」を感じる場面は多いのですが)。


今年に入ってから、相次いで「格差」に関する報道がありました。

▼ 貧富の格差増大、上位62人と下位36億人の資産が同額(CNN)

▼ この8人の大金持ちは、世界人口の半分と同等の資産を持っている(The Huffington Post)


最初の記事によると

富裕層の資産は近年、急激に膨れ上がっており、上位グループの資産は

この5年間で計約5000億ドル増えた。

一方、下位半数の資産は計1兆ドル減少した。

10年の時点では、上位388人の資産の合計が下位半数の合計に等しい

という結果が出ていた。


そうです。世界は超「格差」社会に向かっているのです。


ファッション業界はかつてないほどの厳しい状況が続いています。

景気が上向いているという実感はなく、消費者の「財布の紐」はかたい。

ファストファッションのような“低価格帯”商品や、

付加価値のある“高価格帯”商品は売れているものの、“中間価格帯”は売れて

いない(苦戦している)。

低価格か高価格か。



“ベルカーブ(グラフ内グレー線)”から“ウェルカーブ(グラフ内エンジ線)”へという

変化がここでも起こっています。

まさに「二極化」ですね。


日本のファッション企業が得意としていた“中間価格帯”の苦戦は今後も

続いていくでしょう。

なぜなら、社会の構造や消費の仕方そのものが大きく変わってしまったからです。

この変化は誰にも止められません。

これまでのマーケティングはもはや通用しない、新しいやり方をしていかなければ

ならない…そんな時代がやっていています。
 2017/02/10 13:35  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

コメントする
名前:
Email:
URL:
クッキーに保存
小文字 太字 斜体 下線 取り消し線 左寄せ 中央揃え 右寄せ テキストカラー リンク


コメント


« 前へ | Main | 次へ »
プロフィール
千金楽 健司(ちぎら けんじ)
株式会社アパレルウェブ 代表取締役 & CEO



2017年02月
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28
カテゴリアーカイブ
更新順ブログ一覧
リンク集
最新記事
月別アーカイブ

http://apalog.com/chigira/index1_0.rdf