クリスマス直前はプレゼントの準備で追われなんとなく忙しい気持ちで
過ごさざるを得ないのだけれど、24日を迎えるとまずはホッとした気持ちになる。
訪ねていく家族のぬくもり(私にとっては彼の家族)を象徴するかのように
クリスマスツリーがきらびやかに飾られ、暖炉に火が点り
この時期に食べるクッキーやケーキもたくさん用意されている。
24日は17時に地域ごとにある教会へ出向く習慣が守られている。
Frohes Fest!(フローエス フェスト)
Froh Weihnachten!(フロー ヴァイナハテン)
と言って知り合いを見つけると声を掛け合う。
大晦日に神社やお寺参りをして地域の人と合う感覚に似ていると感じる。
彼の生家のあるBadDuebenという地区は人口7,000人ほどの小さな村で。
ライプチッヒから車で40分ほどで旧東ドイツにあたる。
今でも共産主義だった頃を懐かしんだり、笑い話をしたりするのが好みであるようだ。
神父の10分程度の挨拶から始まり、地域の若者数人が、キリスト教にまつわる小話を
演じて、その合間に5、6回オルガンと共に聖歌を皆で歌う。歌詞はそれぞれ配られている。
子供からお年寄り、若者も皆参加してこれから始まるクリスマス休暇の始まりを共有する。
伝統を大切にするというドイツ人の意識をとても羨ましくも思う。
教会への訪問を終えると、お待ちかねのプレゼント交換の時間がやってくるのだ。
それぞれ綺麗に包装したプレゼントたちをクリスマスツリーのしたに置いて、
ニコニコしながらさあ、これは誰へ、これは誰へと渡し合う。
ドイツでは、サンタさんからのプレゼントはないの?
と思われた方も多いでしょう。
そんなことはないんですが、少し我々が認識している話とは違いまた面白いものです。
12月6日はニコラウスの日といって、靴の中に朝起きるとタップリの
お菓子をもらえるという、伝統があるのです。
5日の夜は子供達は、「しっかり靴磨きをしないとニコラウスにプレゼントをもらえないよ。
汚い靴のまま置いておくとお尻をぶたれるんですよ」と言われて子供は育つらしいのです。
このニコラウスというのがサンタクロースなんですね。
だから24日のクリスマスの日には彼はやってこないのです!
じゃ、なぜプレゼントをしあうかというと、キリストの子供達(使者)が
もみの木の下に、プレゼントを置いて祝ったという言い伝えから、らしいのですね。
24日の夕食はどこの家庭でもジャガイモのサラダと、茹でたウインナー、
パンにピクルスやチーズ、サラミなどのオーソドックスな家庭料理を楽しむのです。
明日からのご馳走の日々に備えて聖なる夜は質素に過ごす、という気持ちもドイツらしい
と感じるのです。
25日は我々はプレゼントも貰い、あげて喜ばれてほっとし
後はのんびり過ごすだけ・・・という休暇モードなのですが全国のお母さん達は
オーブンの前で忙しく動き回っています。
25日の昼間はどこの家庭でも豪勢なオーブン料理を楽しむのです。
彼のお母さんは、毎年ウサギの丸焼きをご馳走してくれます。
(エーっとお思いかも知れませんが、食用に飼育された家兎で、鶏肉よりもコクがあり
豚などよりも脂がさらっとしていてとても美味です)
鴨に、ガチョウ、豚肉、鹿肉、など(あまり牛を食べる習慣はないのはオーブンに合わない
からでしょうか)とにかく野生的な動物を骨付きで焼いていただきます。
付け合せは決まって、ロートコール(赤キャベツの甘酢的な味付けてマリネしたもの)
ノヌーデル(ジャガイモ粉でつくった団子を茹でたもの)ローゼンコール(芽キャベツ)
を付け合せに、タップリと肉汁の入ったブラウンソースでいただくのです。
この付け合せは最高に吟味されて作り出されたのか、オーブン料理のときには
必ず登場します。他にも試してみよう!という気持ちに何百年も昔からならなかったのが
非常に理解できるほどベストマッチングなのですね〜。
他の追随を許さぬ付け合せなのです。
26日はDrittefeiertag(3日目の祝日)といって大概外食をしたり
飲みに出かけたりするのが一般的なようです。
ヴァイナハツビュッフェと称し、さらに食べ放題なんかに出かける方々もいるようで・・・
ドイツ人はお決まりのことを何度も繰り返して話すのが好きな人々だと私は感じるのですが、
「ヴァイナハテンは2Kgは太るね」と口をそろえて話満足そうな顔をします。
家族との時間をゆっくり過ごす習慣のあるドイツ人ですが、
両親と顔をつき合わせて2,3日もいると外に出かけたくなるのも当然。
26日の夜あたりには友人同士集まってグリューワインやビールを飲んで過ごします。
皆実家に帰ってきている時期でもあるので、クラス会のような集まり様です。
ベルリンはこれから大晦日に向かってテンションがあがってくる時期であります。
年越しに向けてワクワクして過ごすのみ!といったところでしょうか。
来年はねずみ年ですね。
新しい12年が始まるということで何かいい予感がいたします。
みなさんにとって素敵な新年の幕開けになり、健康で幸福な一年になりますように
お祈りしております。
今年はどうもお世話になりました。
来年もどうかよろしくお願いいたします!
進士エリコ