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漆塗りの展覧会―渡辺さんの力作
昨年金沢のセミナーにいらして下さったDUCOの渡辺さん、ガラスやチタンに漆を塗ったパネルを作って売りたいとのお話に、フランスでは気候も違うので、日本で作った物を使うのは難しいのではないかとお答えしておいたら、なんとフランスのリヨンで製作した物の展覧会をパリでするとのご案内を頂きました。

さっそく、何人かの友人にも声をかけ、オープニングにお邪魔してみました。



漆といえば、滑らかな表面を考えていた私は、最初に拝見したパネルの漆がまるで樹皮のような表面を見せているのにびっくり。渡辺さんにうかがうと、漆というのは、木のかさぶたのような物なので、自然に木の皮みたいになるのですとのこと。



もうひとつのパネルの円形も、今まで見た事がなかった物ですが、日本では、大きくても5cmくらいにしかならない円が15cmから20cmくらいまで広がり、しかも外側にピコットのような模様ができるのだそうです。



昔から刀の鞘などの模様に使われていた、漆のひび割れも、フランスでつくると10cm以上の大きな物になって、とても同じ物とは思えないほどです。
渡辺さんご自身でも、不思議ですねとのこと。



素晴らしい作品ができても、これを建材または室内装飾品として売り込むとなると、まだまだ大変な道のりだと思いますが、世界を目指して、フランスまで来て製作していらっしゃる情熱に脱帽です。
ぜひこれからも頑張って頂きたいです。
 2011/02/18 22:40  この記事のURL  / 

久留米絣
先月日本に出張した折に、久留米絣の織り元を訪ねました。4年前から政府のジャパンブランドプロジェクトにからんで、久留米絣の世界への発信を手伝ってきました。

今年の3月には、パリコレクション時期のクリエーターサロンに出展して、大変高い評価を受け、方向性が見えてきたかと思っています。ほとんど複雑な手仕事で、どうしても生地値が高くなりますが、本当に素晴らしい物があり、なんとか継続していって頂きたいと思っています。

ただ、周りがいくら張り切っても、やはり実際の仕事をする方達が理解して、努力してくださらないと前には進まないし、みんな現実の生活があるので、難しいところです。

まだまだ、問題点はたくさんあり、それを一つずつクリアして行かなくては、ならないでしょう。

去年、パリにあるANAT(Atelier National de Textile)という、国立インダストリアル・クリエーション大学院の繊維部門の学生を、思い切って久留米絣の産地に研修生として送り込んでみました。
受け手は広川町の商工会で、本当に商工会や織り元の方達のお陰で、若い学生が素晴らしい体験をすることができました。
その彼女がこの9月に大学院を卒業し、なんと久留米絣を世界に発信するために、広川町に戻るというのです。ANATはフランスの繊維の学校の中では、とても高いレベルにあり、とても優秀な学生が揃っています。もちろん、久留米絣にとっては、フランス語も英語もでき、繊維の技術もマーケティングも勉強していて、しかも可愛いフランス人の女の子が久留米絣に夢をかけるために、産地に来てくれるのは、大きなインパクトになるのではないかと期待しているのです。

来週は一週間お休みして、ロンドンに行ってきます。
 2010/08/07 00:22  この記事のURL  / 

プロフィール
朝比奈理恵子

パリ在住。日本の百貨店、アパレルパリ事務所勤務を経て、1985年フランス法人ミリビス設立、1990年にはミリビスジャパン設立。パリ及び東京において、日仏間ファッションビジネスのサポート事業、コンサルテーション活動を続けている。
近年は、日本商品の輸出促進に携わり、またフランスブランドの中国生産も手掛けている。2005年より木馬フランスの代表も兼務。
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