DEMODE-デモデ
パリのコンセプトストア、メルシの創立者である、マリー・フランス・コーエンが義理の娘ステファニーとメルシのバイヤーだったエルザ・マスリアと一緒に、新しいインテリア商品のプロジェクトをスタートさせました。

どうしてデモデ(フランス語でモードでなく時代遅れという意味)という名前にしたかという質問に対して、本当に美しい物は決してデモデにならないからという返答です。

美しい物を愛する彼女達にとって、彼女たちの発見した美しい物、素晴らしい才能をみんなと分かち合おうというプロジェクトなのです。

〈アーティストを我が家に〉と名付けた第一回目のコレクションが、9月から6ヶ月間パリのグルネル通りの古いビストロ、トゥレットで展示されています。
このコレクションは、ガエル・ダヴランシュという画家とのコラボです。ナチュラルで夢見るような彼女の絵画からインスピレーションを受けて、クッション、食器類などが作られています。







展示の場所は、その時々のコレクションのカラーや商品によって選ばれ、内装も決められるそうです。

この新しい試みはもちろん私達の手の届くところにあって、コレクションだけでなく、彼女たちの見つけた香水、小物、ファッショングッヅなどをインターネットで買うことができます。

これからも、どんな商品を作っていくのか楽しみですね。
18/10/2017

 2017/10/18 19:35  この記事のURL  /  コメント(0)


パリ展示会第二セッション
9月28日から10月2日まで、開催日に1日のずれはあったものの、パリの展示会第2セッションが3日あるいは4日間行われました。ビジター数は発表になっていませんが、それほどたくさんの人がいたようには思えませんでした。
パリのファッションショーはより集客力を強めて、世界中の百貨店や有名コンセプトストアがパリを訪れましたが、展示会はその恩恵を充分にこうむったとは言えないようです。

3大展示会として、TRANOI,パリシュルモード・プルミエールクラス、WOMANがありますが、どこもバイヤーの質は高かったものの、ビジター数に関しては、出展者達を満足させるものではありませんでした。

確かに、ユダヤの祭日Yom Kippourと重なった事や、日曜日はパリのノーカーデイだったりと、外部的な要因はありましたが、ファッション業界で何となくポジティブな風の吹いている事から、ビジター増を期待していた出展者達の思い通りにはならなかったようです。

    


但し、インターナショナルなビジターが全体の60%あり、初めてサロンを訪れたバイヤー達の登録など、展示会のオーガナイザーはポジティブな点を強調しています。

TRANOIは前回に比較すると、大分見易くなりましたが、会場を3つから2つに減らしていることで、出展者減が目立たなかったといえそうです。
パリシュルモードの中にあった、カプセルも無くなり、展示会は3つに集約されたと言えるでしょう。

WOMANは出展者数が約90社と、他に比較して展示会の規模は小さいものの、レパブリックからヴァンドーム広場へと、先シーズンから会場を変え、他の展示会と距離が近くなった事でビジター数を増やしています。

     


また、WOMANはすでにマレ地区で、ショールーム形式を始めていましたが、それに引き続き、TRANOIでもショールーム形式の会場をマレに設け、サロンより長い販売期間を設定しています。TRANOIはロンドンショールームなどのグループと提携していますが、サロンと独立ショールームの中間のような有り方が模索されているようです。

業界全体がポジティブムードにある中、展示会の結果は出展者の期待していたほどではなく、まだまだ展示会の過渡期は続いています。

09/10/2017
 2017/10/10 01:10  この記事のURL  /  コメント(0)


パリのファッションショー
パリのファッションウィークが始まり、展示会もオープンして、パリはファッションピープルで賑わっています。
それだけでなく、今年は昨年と対照的に非常に観光客が多く、特にTRANOIの行われているルーヴル界隈は中国人のツアー団体で、ごったがえしています。

今シーズンのショーは、とてもインパクトの強いショーが多く、デザイナーの才能を感じさせて、何となく沈んでいた業界に楽観的な気分を吹き込んでいます。

特にバルマンのショーは、パリのオペラ座で開催され、グラフィックを多用したとても華やかなものでした。サッカーチームのパリサンジェルマンのオーナーでもあるカタールは、昨年バルマンを買収し、大々的なてこ入れをしています。折りしも、ヨーロッパチャンピオンズリーグで、サンジェルマンがミュンヘンのバイエルンを3-0で下した翌日で、選手のネイマーやダニ・アルヴェスもバルマンの服を着て現れました。フランスでのカタールの勝利とも言えるイベント続きです。






スタイルに関しては、何でもありだとか、着られないなど辛口の批評も出ていますが、何となく沈滞気味の業界に、カタールの大きな資本をバックに大胆で手の混んだクリエーションを作り込んだ勇気に喝采です。

パリのメゾンが次々と外資に買収されていくのに、寂しい思いがありましたが、やはりファイナンスのしっかりした裏づけがないと良いクリエーションは生まれにくいので、ファッション界にお金が流れ込むのは、良い事なのでしょう。
また、海外に高く売れるホテルやメゾンをたくさん抱えているフランスはさすがだと思います。

東京コレクションに海外の投資家にとって魅力的なブランドがいくつあるかを考えると、何だか悲しいですね。

(写真はVOGUEより)
01/10/2017

 2017/10/01 01:33  この記事のURL  /  コメント(0)


パリの展示会
パリ展示会のレディズ第一セッション、Who's Nextープルミエールクラス、ビジョルカが9月8日から11日まで開催されました。今回は3シーズンぶりにヴィジター数が少し増え、ポジティブな面もありました。
Who's Next-プルミエールクラスのビジター数は、42122人で、目指していた5万人には届かなかったものの、前回より10.1%の増加でした。

   

プレタ各セクションの中では、クリエーションをメインとするFAMEがやはり一番の人気で、出展者の満足度も少し上がったそうです。
ただ、残念ながら、私にはFAME、TRENDY、URBANの商品群クリエーション度に関しては、違いがほとんど見えませんでした。

第二セッションと比較して、インターナショナルな取引はとても少なく、フランスのブランドをフランスの店が買っているケースが多く見られました。ローカルなビジター数は64%ですが、取引のローカルパーセンテージはもっと高い印象です。
特にPRIVATEセクションの大手アパレル風プレタは、フランスの地方独立店舗には、根強い人気があります。


    


アジアからのビジターは相変わらず少なく、インターナショナルなバイヤーの招致には、いま一つの工夫が必要なようです。

展示会場を歩いても、市場を反映するように、活気があまり感じられませんでした。

2018年には新しい試みのプロジェクトがあるという事で、期待したいと思います。

19/9/2017
 2017/09/19 20:13  この記事のURL  /  コメント(0)


ピエール・ベルジェが亡くなりました
ピエール・ベルジェが本日86才で、彼の信念通り、自宅で息をひきとったそうです。
フランスのファッション業界にとって、大きな存在を失い、一つの時代が終わったような気がします。
ピエール・ベルジェは、イヴ・サンローランのパートナーとして50年間彼と生活を共にし、彼のマネージャーであり、精神的な支えでもありました。それだけでなく、様々なメセナ活動を活発に行い、2001年には美術とカルチャーの偉大なパトロンと呼ばれるようになりました。






彼は最初から金持ちだったわけではなく、18才で文筆家又はジャーナリストを志してパリに出てきて、ジャンコクトー、カミユ、サルトルなどと親交を深めながら、オリジナル出版を売る本屋をオープンしたのです。

イヴ・サンローランとの出会いは、1958年、サンローランがディオールのデザイナーとして注目を集め始めた頃で、その時彼は画家のベルナール・ビュッフェと8年間一緒に暮らして、彼のキャリアをマネージしていました。

その後、一緒に暮らすようになった2人は1962年に、メゾン・イヴ・サンローランを創立しました。そして、2002年にサンローランが引退するまで、2人はクリエーションとマネージメントの役割分担で、多くの苦難を乗り越えてきたのです。

その間、2人は美術に情熱を傾け、少しづつ買い集めた作品で素晴らしいコレクションを作り上げたのです。
サンローランが亡くなった翌年、ピエール・ベルジェはこのコレクションすべてをオークションで売りに出しました。これは世紀のオークションと呼ばれ、3億7500万ユーロの売り上げをあげたのです。

彼は、モード組合(Chambre syndicale de la mode)の会長を長年勤め、フランス・モード・協会(IFM)を1986年に設立するなど、ファッション業界に大きな功績を残しました。

一方、ジャーナリズムでは、1990年にCoiurrier Internationalという雑誌、その5年後にゲイの雑誌、Tetuを創刊し、2010年には新聞のLe Mondeの株主にもなりました。

政治に関しても、自分の考えをはっきり表明し、ミッテラン、シラクから、今年の大統領選挙のマクロンまで、自分の支持を明確にしてきました。

今年の10月には、イヴサンローランをベースに、彼のフランス文化に残した社会的な重要性の集積として、パリとマラケッシュに二つの美術館がオープンします。

知れば知るほど、偉大な才能が又一つ去っていきました。
合掌。

08/09/2017




 2017/09/09 04:28  この記事のURL  /  コメント(0)

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プロフィール
朝比奈理恵子

ARS代表

パリ在住。1985年フランス法人ミリビス設立。フランスと日本のビジネス仲介役として、バイイング、双方のマーケット進出などのアシスタンス、コーディネーションを手掛ける。2013年にミリビスを清算して新会社アルス設立。パリにおける日本企業オペレーションの手助けと同時に日本のファッションビジネスグローバル化推進をめざしている。

1990年設立のミリビスジャパンでは、パリサロン出展コーディネートや、薬事法ライセンスによるフランスからの香水やコスメ関連の輸入も手掛けている。2005年より木馬フランス社長。

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